王将戦第2局

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今日も今日とて藤井竜王を応援します

1/21・1/22高槻市・山水館で王将戦第2局が行われました

1日目

渡辺王将の先手番で始まり角換わりになりました

午前中はお互い研究手であったのかサクサクと手が48手目まで進みました

午後に入り、52手目藤井竜王が自身最大でもある148分の長考に入り8八歩と打ちました

この手に対して渡辺王将も約1時間の長考の末、同金としましたが

AIはこれを良しとせず、評価値は藤井竜王70%渡辺王将30%ほどになってしまいました

そして58手目で封じ手となる18時になりますが、藤井竜王はすぐには封じず20分ほど考えて封じました

2日目

封じ手は3五銀

ここから2日目がスタートします

1日目から大きく差がついてしまった状態でのスタートですが

この差が縮まることはなく、午後に入ってからも渡辺王将は何度も長考に沈みます

その間、何度もうなだれたり、自分への苛立ちからか扇子で床をトントントンと叩くようなシーンもありました

もはや諦めているのかと思っていたところ93手目44銀で金を取ったところで

渡辺王将に13手詰めが出ました

本人もわかっていてげたを預けた形で指したようです

98手目で渡辺王将が投了しました

午後に入ってからの残り時間が

渡辺王将3:18 藤井竜王1:41でしたが

投了時点では

渡辺王将1:05 藤井竜王1:19

と2時間以上使った渡辺王将に対して20分ほどしか使わなかった藤井竜王

今回の対局は藤井竜王の完勝と言ってもいい対局でした

敗因は多くの人が1日目に渡辺王将が指した8八同金であろうと思っていましたが

その時のAIの最善手は2三歩成りでした

対局後の感想戦ではこの2三歩成りを中心に検討したようですが

この手を指していたとしても勝つ手段がなかったようです

結局敗因はそのニ手前の渡辺王将が指した3四角だったみたいです

渡辺王将は対局後のインタビューで「次回はまともな将棋が指せるようにしたい」と答えていました

これで藤井竜王の2連勝となり、史上最年少五冠まで後2勝となりました

渡辺王将が防衛する位は残り5局中4局勝利しなくてはなりません

過去の対局勝率が17%弱の相手から80%以上の確率で勝利しないといけなくなり

かなりタイトル防衛は厳しくなったとも言えます

渡辺王将は2月からもう1つのタイトル戦が始まります

王将戦が長引くと2つのタイトル戦を戦うことになり厳しさが増します

相手は藤井竜王が4つ、渡辺王将が3つのタイトルを持っていますが

残りの1つを持っている永瀬王座となります

永瀬王座もベスト3に入る実力者ですから、この2人を相手にするのは

かなり厳しいと言えるでしょう

次回は藤井竜王の先手番で、1/29・30で栃木県ホテル花月で行われます

藤井竜王が3連勝としてリーチをかけるのか、渡辺王将が一矢報いるのか

注目の対局となります

 

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